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プロテインは髪の美容や健康に良い?摂取するタイミング

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みずみずしくて、ハリとコシのある美髪のために、日々のシャンプーやトリートメント、ヘアオイルなどのヘアケアに励む方は多いでしょう。

髪は1年間に10cm以上伸びる可能性があり、抜け落ちなければ1つの毛根から6年以上も伸び続けるといわれています。しかし、毛髪の部分、角化した細胞はすでに活動を停止しており、つまり死んだ細胞なので、ダメージを与えてしまうと自然に修復することは難しく、日頃のケアでその美しさを保つことが重要です。

では、これから伸びてくる『髪の質』を高めるためには、何ができるでしょうか?答えは、髪の材料となるタンパク質を中心とした、髪に良い栄養を摂り入れることです。1年に10cm以上、少しずつ押し上げて伸びてくる髪のように、毎日の栄養の積み重ねが美髪の良し悪しにも関わってきます。

今回は、タンパク質を摂取できるプロテインを飲むことが、どのように髪に良いのか、また、飲むのに適切なタイミングはいつかなど、ご紹介します。

ヘアケアはちゃんとしているのに、数年前に比べて、髪がパサついてきた、抜け毛が気になるという場合は、栄養が足りていなかったのかもしれません。そんなところもチェックしながら、若々しい印象へ導く美髪のために、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。


髪のためにプロテインを摂取したい理由

髪の毛の99%は、「ケラチン」という成分で作られています。ケラチンは、弾力性をもち、水分を含んだ繊維状のタンパク質で、約18種類のアミノ酸で構成されています。髪以外にも、爪や肌の角質層も作っている成分です。このことを踏まえて、プロテインでタンパク質を効率よく摂取することが、髪のためにどのようにプラスになるのか次のメリットを見てみましょう。

頭皮環境を整える

理想的な頭皮環境とは、皮脂と水分のバランスがよく、柔軟性がある血行の良い肌をしていることです。前述しましたように、タンパク質は、髪や皮膚などを構成している成分。つまり、髪が育つ土台となる頭皮や髪を作り出す原料となるのがタンパク質です。健康的な髪のためには、必要不可欠な成分といえるでしょう。

頭皮環境を整えることは、毎日の洗髪や育毛剤の使用など、外側からのケアに注力しがちですが、栄養を補給する内側のケアも同時に行うことが大切です。

育毛を促す

タンパク質は、髪の原料となり、成長に欠かせない栄養素です。タンパク質不足になると、髪にパサつきを感じ、切れ毛、抜け毛、薄毛などの髪の悩みの原因になることも。タンパク質の目安摂取量は、体重1Kgにつき1gと考えると良いといわれています。体重50kgの場合は、50gのタンパク質。ゆで卵なら、1個約6.6gのタンパク質が摂れるため、7~8個必要となる計算です。いくら卵が好きでも、毎日この量を食べるのは大変ですよね。

食事で卵や肉類を摂りつつ、足りない分はプロテインを活用することで不足しがちなタンパク質の摂取を継続することができます。

髪質の改善が期待できる

プロテインを飲んだからといって、急に髪がツヤツヤになり、手触りが滑らかになるということはありません。ですが、髪の主成分は、タンパク質であるケラチンなので、これから生えてくる髪のために必要な栄養を与え続けることは、髪が健康的に成長するためのサポートとなります。そういった意味では、プロテインの摂取は、継続的にタンパク質を摂りやすくなるため、ツヤとハリのある毛髪に良いと考えられます。

髪のために飲みたいプロテイン摂取のタイミング

プロテインをより効率よく利用するには、どのようなタイミングが適切なのでしょうか?プロテインの取り入れ方を考える上で参考にしてみてください。

就寝前2時間前に摂取する

睡眠中は、成長ホルモンが分泌されています。成長ホルモンは、体の機能を調整し、修復や成長を促す働きがあります。そのため、活発に分泌されている時間帯に合わせて、就寝前にプロテインでタンパク質を摂取することで、体づくりに必要な栄養素を供給できるため、髪のためにも良いタイミングです。

就寝前に飲む時の注意点ですが、胃に負担がかかってしまうのを避けるため、「就寝直前」にプロテインを飲むのは控えましょう。目安としては就寝の2時間前に飲むのがおすすめです。


髪の成長に必要な栄養素と一緒に摂取する

健康的な髪を育てるには、タンパク質の他にも栄養素が必要です。髪のために必要な栄養素が不足すると、ハリやコシのない、細い髪になってしまうことがありますので、栄養バランスを考えた食事のメニューが大切です。

また、プロテインを活用する場合、他の栄養素と一緒に摂取することは、プロテインをより効率よく利用できるメリットも高まります。髪に良い栄養は何かを知っておくことは、毎日の献立の助けにもなるでしょう。

次の項目では、プロテインと相性の良い栄養素をご紹介しています。

髪のためにプロテインと摂取したい栄養素

忙しいと、つい同じような食材やメニューになりがちですが、次の成分を見ていくと、いろんな食材から栄養素を摂り入れられることが分かります。同じ成分を摂る場合でも、さまざまな食材から摂取してみて、見た目や味覚で楽しみながら、効果的に髪に良いことをしていきたいですね。

ビタミン類

ビタミンの中でも、ビタミンAやビタミンB6は、髪の健康をサポートしてくれる成分です。ビタミンAは、髪のうるおいやツヤ、頭皮の健康状態にも関わってきます。また、ビタミンB6は、発毛や皮脂の分泌に大切な成分です。

豊富に含まれる食品例

  • ・ビタミンA…鶏レバー、豚レバー、ウナギ、卵、バター、かぼちゃ、ニンジンなど
  • ・ビタミンB6…にんにく、ピスタチオ、ドライバナナ、ドライトマト、マグロ(ミナミマグロ赤身)、牛レバー

かぼちゃやニンジンなどに含まれるβ-カロチンは、体内でビタミンAに変換され、必要な分が利用される仕組みがあります。動物性と比べると少ないものの、植物性の食品から摂取したい場合には、かぼちゃやニンジンなどの緑黄色野菜を積極的に摂るようにしましょう。

また、次にご紹介する亜鉛の吸収を高めるビタミンCも、一緒に摂りたい栄養素。ぜひ、これらの成分が含まれた食品を食事でしっかり取り入れていきたいですね。

亜鉛

亜鉛は、体に欠かせない微量ミネラルの1つです。亜鉛は、髪を構成するケラチンの合成を助けている、非常に重要な役割を持っています。タンパク質を食事から摂ると、体内でアミノ酸に分解され、再度必要な部分へタンパク質の再合成が行われて体の組織を作っています。そこで、亜鉛が不足すると、いくらタンパク質を摂ってもケラチンを作り出すことはできません。

通常の食事を摂っていれば、亜鉛が不足することはないといわれていますが、現代では食事の栄養が偏りがちなため、日本人に不足しがちな栄養素といわれています。亜鉛が不足すると、抜け毛や様々な皮膚症状が起こり、健康面への影響も大きく現れるため、微量といっても意識して摂る必要があるのです。また、前述したビタミンAの代謝にも関わり、イキイキとした体づくりに役立ちます。

亜鉛が多く含まれる食品は、牡蠣や豚レバー、赤身の牛肉、カシューナッツ、卵など。厚生労働省では1日の摂取推奨量は、男性11mg、女性8mg(30歳~49歳対象)が推奨されています。
*日本人の食事摂取基準(2020年版)
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)
>美髪になるためには?セルフヘアケア方法と維持のために続けたいこと

プロテインで効率よくタンパク質を摂り入れて美しい髪へ!

髪の主成分であるタンパク質の摂取は、髪の質のためにはしっかり補っていきたい成分ですね。しかし、食事だけで補おうとすると、食事のボリューム感が増加するのに伴い脂質や糖質までも増加する可能性もあるため、毎日続けることは大変です。そこで、足りない分のタンパク質をサッと飲むことで補える、プロテインは手軽なアイテムといえるでしょう。

プロテインには、ホエイプロテインや、カゼイプロテイン、ソイプロテインなどの種類がありますが、中でも大豆イソフラボンが含まれているソイプロテインは、女性にも男性にも役立てる成分が含まれています。ぜひ、効率の良いタンパク質摂取にプロテインを摂り入れて、美しい髪の成分を補給しましょう!